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Ⅲbのオーバーホールの様子を前後半に分けて紹介しています。
前半まだ見てないよって方は「ⅢbのOHの様子・前半」をどうぞ。

前半はシャッター取り付けまで終わりました。
後半はスローガバナーの清掃からスタートです。
機械式のカメラはスローシャッターを切ったときに「ジー」って音がしますね。
それは、このスローガバナーから聞こえてくるのです。
あの音を聞くのが好きって人は、かなりいるはずです。

Ⅲbのガバナーには、オイルを注してはいけない場所があります。
注してしまいますと、ガバナーが滑ってしまい、スローの精度が出ません。
注しすぎには注意が必要です。

ファインダーのプリズムを清掃します。
カビはありませんでしたが、若干くもっていましたので、念入りに拭きます。
二重像が薄く、ピント合わせがしづらかったので、ハーフミラーも新しい物に交換します。
ファインダーを取り付けた状態です。
画像がピンボケで気持ち悪いですね。
シャッター調整をします。
画像は1/1000でシャッターを切った時の数値です。
最終組み立ての前に、巻き戻しノブを清掃し取り付けます。
かなり汚れていました。
テレビショッピングみたいに右半分だけ清掃してみますと、画像の様に汚れっぷりがよく分かります。
ほぼ完成に近づいて来ました。
距離計を調整する前に、フランジバックを確認します。
調整の必要は無いようです。
コリメーターを使い距離計を調整します。
最後に底蓋の開閉ノブをグリスアップし、動きの硬さを調整します。
オーバーホール完了。

今回は画像満載でと考え、修理をはじめましたが、やけに長くなってしまいました。
前半、後半と最後までお付き合い有難うございました。