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レチナ117の修理の様子をお伝え致します。

巻き上げが1コマで止まらない事がある。
巻き戻しがうまく出来ないとのことでした。

部分修理とオーバーホールの2通りの見積もりをご希望いただき、最終的にオーバーホールにてご依頼いただきました。

レチナ117です。

ファインダーはシンプルですが、そのぶん重量は軽く持ち歩きの気分も軽くなりそうです。
レチナ117の巻き戻しレバーです。
構造が独特です。
この部分の具合が悪く、巻き戻しがうまく出来なくなっていました。
上カバーを開けたところです。

巻き上げが1コマで止まらない原因は巻き上げギヤをロックする爪の動きが悪くなっているのと爪がかかるギヤの磨耗が原因でした。

幸い磨耗は軽く、調整で解消しました。
巻き上げ部を分解したところです。
巻き上げ軸に巻かれている反転防止のスプリングです。

巻き上げ方向には回るが、反転はスプリングが巻きつく向きになるでの回らない構造です。

摩擦が強くグリス劣化の影響が巻き上げの感触に出やすい箇所です。

グリス入れ替えで巻き上げの感触が良くなります。
巻き上げ、巻き戻しの不具合も解消しましたので、上カバーを取り付けます。

その前にファインダー清掃です。
次にヘリコイドのグリス入れ替えです。
分解清掃を行ないます。

古いグリスが汚れて
黒くなってます。
シャッターに取りかかります。
シャッター内部です。
シャッター羽根、絞り羽根の清掃やスローガバナーなどの稼動部分のグリス入れ替えを行ないます。
最後にレンズの清掃を行います。
レンズ、シャッターを取り付けて完成です。

ありがとうございました。

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