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今回は「リコー オートハーフ」の修理です。
このカメラは自動露出の「セレン露出計EE」や、ゼンマイをあらかじめ巻いておくことによって、巻上げが自動で行えるなど、ハーフサイズカメラならではのお気軽感がいいですね!
しかし発売が1962年と40年以上経っている為、自動露出を制御しているセレン板が劣化している個体がほとんどです。
今回の修理は当店のモットーのクラシックカメラを安心して使うために、もう部品としてほとんどないセレン板には頼らず、最近大人気(?)の太陽電池で代用してみたいと思います。

リコー オートハーフです。
このカメラもOM-1同様、大好きです!この見た目だけで、他に理由は要らないくらいです。

ちょっとわかりにくい画像ですが、向かって右下の黒い部分を回すと巻き上げゼンマイがチャージされます。このゼンマイも良く壊れる部品で、残念ながら当店では部品がなく、これが壊れるとジャンクカメラから部品を取ってきて付け替えるしかありません。

レンズの周りのピカピカしたところに今回交換する、セレン板が収まっています。
セレン板が光を受けることによって発電し、内蔵されているメーターが振れます。
光の強さで発電量が変わり、明るければ大きく、暗ければ小さくメーターが動き絞りを制御します。

取り出したセレン板(右)と太陽電池(左)を並べてみました。

太陽電池、小さいですね。

太陽電池をそのまま入れたのでは、いかにもセレン板以外の何かが入っているのが前から見えてしまい、オートハーフの雰囲気が壊れてしまうので、黒いシートで太陽電池の周りをカバーします。

正面からの見た目も上々です。

仮組みをして輝度箱でEV12の光を当ててシャッターを切ったところです。
いい感じの絞り羽の開き具合です。
次はEV15の光を当ててシャッターを切ったところです。
光の強さに応じてメーターが的確に絞りを制御してます。

これで、私のお出かけカメラが又、一台復活しました。

今回、セレン板交換だけでしたので、内部のメカメカしい画像がなく、少々さびしいです。次回はメカメカしい画像満載で行きたいと思います。
修理を始めると撮影をすっかり忘れてしまうので怪しいですが^^;

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